【失敗から学ぶ】新人看護師が入職前に準備するべきモノ5選&コト4選

ナース業

ちゃんと仕事を覚えられるかな・・・

どんな準備をしたらいいんだろう・・・

こわい先輩ばかりだったらどうしよう・・・

新人看護師のみなさんは、4月から働く職場について、いろいろと考えを巡らせているのではないでしょうか。

この記事では、新人看護師が働き始めるまでに必要な準備を解説します。

記事の筆者は、看護師10年目の中堅看護師です。

外科系混合病棟に勤務し、教育係を5年以上、100人を超える若手看護師を教育させてもらっています。

自身の失敗と教育経験をもとに、新人看護師が準備しておくと良いものを発信します。

記事を読むと、より良い新人看護師生活を送るための心構えがわかります。

最低限必要なモノ5選

最低限必要な物品は、以下の5つです。

  • ポケットサイズのメモ
  • ボールペン(3,4色あるものが〇)
  • はさみ(先が丸くなっているもの)
  • 聴診器
  • 秒針付き時計

職場によっては支給されるものもあります。

ここに挙げた5つのモノは、自分で用意した方が良いものを厳選しました。

聴診器や時計などは、自身の使い慣れたものであった方が活用しやすいからです。

ベッドサイドで患者に使う前に、自分や身近な人で使っておくことをおすすめします。

また、メモ帳やペンも入職後すぐに使う可能性があるので、事前に揃えておくと良いでしょう。

他にも必要なものはありますが、入職後に揃えても問題ないかと思います。

オリエンテーションの際に必要な物品を言われていれば、その都度準備していきましょう。

最低限必要なコト4選

  • 挨拶

挨拶は社会人の基本ではありますが、できない新人看護師が多いのが現状です。

「先輩は忙しそうだし、手を止めたら悪いから静かに帰ろう・・・」

この考えは、気持ちはわかりますが、誤っています。

どのような状況においても、挨拶は必須です。

新人看護師が挨拶すべき具体的な場面

① 朝、研修に行く前にナースステーションにて。新人看護師のうち代表1名が、先輩看護師方に向かって挨拶する。

例)「お仕事中失礼します。新人看護師〇名、午前中の研修に行ってきます」

② お昼、研修から戻った際にナースステーションにて。新人看護師のうち代表1名が、先輩看護師に向かって挨拶する。

例)「お仕事中失礼します。新人看護師〇名、午前の研修に行ってきました。お昼休憩を頂きます」

③ 退勤時、ナースステーションにて。新人看護師のうち代表1名が、先輩看護師に向かって挨拶する。

例)「お仕事中失礼します。新人看護師〇名、本日の研修を終了しました。明日もご指導よろしくお願いします。」 

そのほか、新人看護師は他部署に顔見せをするため、挨拶の場面が多々あります。

緊張することも多いですが、挨拶自体は簡単で大丈夫です。

何を言うか事前に考えておいて、落ち着いて乗り切りましょう。

  • 学ぶ姿勢

入職前に最低限必要な物品のうち、2つの出番です。

メモ帳と、ボールペンです。

スーツで研修をうけるときも、白衣でオリエンテーションを受けるときも、メモ帳は肌身離さず持ち歩きましょう

そしていつでもメモをとる心持ちでいましょう。

いつ重要なことを学ぶかはわかりません。

とくに新人看護師は、受け取る情報や覚える内容が多いです。

いつでもメモをとり、復習できるようにしておくことが大切です。

余談ですが、指導する立場としては、メモをとっているか否かで新人看護師のやる気の有無を判断することもあります。

やる気がありますよというアピールにもなりますので、メモはとっていて損はありません。

  • 健康

体調管理は、もっとも大切なことのひとつです。

看護師は、不規則な勤務形態などにより、身体的、精神的に負担の大きい仕事です。

なかには、体調を崩して辞めてしまう人もいます。

健康を保ち仕事に行くことが、新人看護師にとって難しくもあり、重要なことといえます。

  • 遅刻しないこと

時間を守ることは、社会人として最低限必要です。

「遅刻をしないなんて当たり前!」と感じるかもしれませんが、複数の患者を受け持っていると難しく感じることもあります。

時には患者を受け持ちながら、合間に研修に参加することもあるかもしれません。

そのため、時間管理を行い、余裕をもって研修に行くことが求められます。

患者を受け持つようになった際には、時には先輩を頼りながら、時間を守って行動しましょう。

看護業界は時間に厳しい世界ですので、1分でも遅れると、病棟もろともものすごく怒られます

先輩看護師にめちゃくちゃ怒られた失敗談3選

  • 挨拶しない

筆者たち新人看護師が研修から病棟に戻ったときのことです。

筆者たちは、多忙な病棟の雰囲気を感じ取り、萎縮していました。

そして、「先輩たち忙しそうだな・・・邪魔したら悪いから、静かに帰ろう・・・」と考え、病棟を出ようとしました。

すると副看護師長がナースステーションから出てきて、「研修から戻ったのに、挨拶しないで帰るとは何事か!」と怒鳴り散らしました。

病棟中に響き渡る怒声・・・

どんなに忙しくても、挨拶は必要なんだ・・・と強く記憶に残っています。

  • メモをとらない

新人看護師は、受け取る情報が多く、目が回る日々を送ります。

筆者は、新人時代、自分がなにをしているのかもわからず、メモをとれていませんでした。

するとある日、先輩看護師たちが自分のことを話す声が聞こえました。

あいつはメモもとらない。やる気がない。絶対伸びないね」

自分はそのように思われているのかと、傷ついたのを覚えています。

そして、訳がわからなくても、あとで振り返れるようにメモはとろう、と心に決めたのです。

  • 復習しない

筆者の新人時代の目標は、毎日休まずに行くことでした。

1日の流れも理解できてくると、筆者は慢心します。

「毎日休まず行ければ合格!」

新しく学んだことをろくに復習せず、新しい疾患の勉強もしない時期がありました。

メモにとったことも、復習しなければ意味がありません。

同じような失敗を2回、3回と繰り返してしまいます。

先輩には、当然のように怒られ、信頼をなくしました

今思い返しても、最低の新人看護師時代です。

まとめ

筆者の失敗談をもとに、最低限必要なモノやコトを紹介しました。

新人看護師のみなさんは、いろいろな心配があるかと思います。

仕事が覚えられないかもしれないし、こわい先輩看護師がいるかもしれない。

たしかにそうかもしれません。

筆者は新人看護師時代に一通りの失敗をしました。

仕事の覚えも良くなかったですし、怖い先輩看護師には毎日怒られていました。

しかし、仕事は、いつかは覚えられます。

メモをとって復習すれば、覚える速度は速くなるでしょう。

こわい先輩は、いつか一緒に戦う仲間になります。

自分が成長すれば、怒られることも減ります。

失敗だらけの新人看護師は、新人看護師を教育するまでに成長しました。

ですから、みなさんも大丈夫です。

最低限必要な準備とやる気をもって、入職してください。

私たちは最大限の準備をして、みなさんに会える日を楽しみにしています

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